~販売実績データ×外部データの組み合わせによる需要予測モデル~
TISインテックグループの澪標アナリティクス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:井原 渉、以下:澪標)は、ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:藤林 義晃、以下:GfK Japan)と共同で、「家電販売の短期需要予測モデル」作成にあたり、販売実績データと外部データを掛け合わせた方が、販売実績データのみを使用した場合に対して、MAPE(※)の差分として3.87%~20.29%の精度向上が確認できましたことを発表いたします。
※MAPE…Mean Absolute Percentage Errorの略
平均絶対パーセント誤差のことで、全データの「正解値-予測値」を正解値で割った値の絶対値の平均■背景
需要予測などへの外部データの活用は話題にはなっているが、実際に活用し、成果が出ているケースはまだ少ない。
製品や市場に関する専門性、およびデータや分析手法に関する専門性の両方を同時に求められることが理由と考えられる。
■今回の検証におけるポイント
流行りやトレンドの影響を受けやすい翌週などの短期的な予測は難しかった。
これをリアルタイムな検索データと販売実績データを使って予測できるか、に挑戦した。
今回はいくつかの製品群におけるメーカーごとの売上について、検索データを使った時と使わなかった時で比較した。
ユーザーが製品を検索してから実際に購入するまでには時差があるため、「検索から購入までの時差」に着目し、この時差を需要予測モデルに組み込んだ。
その結果、いくつかの製品群(デジタル一眼カメラなど)において精度向上が確認できた。
これによって、今回使用した外部データは有益であることが確認できた。
■今後の見通し
今回の検証において、短期予測が精度向上できることが判明しました。この先は、両社で対中長期についても継続的に研究を実施していきます。
外部データを活用し、市場全体の状況を予測モデルに取り込むことにより、需要予測の精度が上がる事が判明しましたので、同様に需要予測・外部データ活用に課題を持たれている業種・業界への導入、展開をGfK Japanと共同で実施していきます。
澪標アナリティクス株式会社について
TISインテックグループの澪標アナリティクスは、統計学・機械学習、データマイニング、数理最適化等の様々な手法を組み合わせた「データ分析」により、事業上の課題を解決することにフォーカスしたデータ分析特化型コンサルティングファームです。 ビッグデータに価値をもたらす専門家集団として、作業としての分析業務だけではなく、データサイエンスのビジネス応用を通した顧客利益創出に強みを持っています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
GfK Japanについて
(
https://www.gfk.com/ja/about-gfk)
GfK(ジーエフケー)はドイツを本拠とし、85年以上の歴史をもつグローバルマーケティングリサーチ企業です。GfK Japanは、その日本法人として1979年に設立されました。以来、日本市場における家電、自動車、カメラ、IT、通信機器、オプティックス、ゴルフ等の小売店パネル調査や消費者調査で信頼と実績を蓄積して来ました。市場のグローバル化が進む今、GfKのグループ力を活かし、日本のみならず世界の市場と消費者の最新動向を提供しています。
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